鳳翔さん×提督なSS(※18禁作品)
気が付いたら三月も終わりかけており、年明け早々インフルエンザでやられて以来ほったらかしになっていた。あんまり認めたくは無いけれど、まぁ、忙しいんだろうなぁ。息つく暇がない。
そんなんでもサイトの方はしぶとく更新をしていたりするもので、今回は、お艦な鳳翔さんと提督による、おこたを舞台にしたいちゃいちゃらぶらぶバカップルなお話なのであります。
鳳翔さんは可愛い。艦これで一番のお気に入り。おかぁちゃんのファンになります。
↓の続きはサイトにて公開してます。艦これ好きな方、是非読んでみてくださいな。
「ぬくい」
「暖かいですね~」
夜。提督と鳳翔はおこたに入り、暖をとっていた。夕食もお風呂も洗い物も洗濯も片付けも掃除も全部済ませて、あとはもう寝るだけ。そんな何もする必要のない、二人きりのくつろぎタイム。
「鳳翔さん」
「なんですか?」
「こっちに来てください」
「え?」
向かい合って座っている鳳翔に、提督はおいでおいでと誘う。
「一緒に入ろうよ」
「いいですけど。窮屈じゃないですか?」
「全然」
鳳翔さんは小柄で細いですしと、提督は心の中で思った。
「そうですか。では、お言葉に甘えて……」
ちょっと困ったように微笑みながら鳳翔は立ち上がり、やがて提督の両足にちょこんと乗っかるように腰掛けた。これではなんだか子供のようだ。普段、駆逐艦や海防艦といった娘が甘えて、鳳翔の膝に乗っかるかのよう。
「よっと」
「あ……」
そしてそのまま、提督は着ていたどてらで鳳翔の体をまるごとすっぽりと包み込んでしまった。こうしてぬくぬく感が更に増していく。
「鳳翔さんも暖かいでしょ?」
「て、提督。ちょっと恥ずかしいですよ」
提督は、執務中の生真面目な雰囲気とは全く違う、いたずら好きな子供みたいだと鳳翔は思うのだった。こんな事をするということはきっと、心の底からリラックスしているのだろう。
「鳳翔さん。みかん食べたい」
「はい」
みかんはこたつの上。お椀にいくつか入っていて、提督が手を伸ばせば届く距離。はいどうぞと手渡しをすることもなく、鳳翔は丁寧に皮をむき始めて……。
「どうぞ。あーん、してください」
「あーん」
後ろに控えている提督は、鳳翔の指にかぶりつくように、ぱくりと一口。
「おいしいね」
「ふふ。そうですね」
もきゅもきゅと食べ続ける提督。けれど、それだけでは飽き足らず……。
「あ。もう、提督ったら」
背後から提督が手を伸ばし、鳳翔が今まさに食べようとしていたみかんを一房取り上げて食べてしまったのだった。
「おーいし」
「それは私のですよ。ふふ」
楽しそうにじゃれ合う二人。そのうちに……