長時間聴いていても疲れないBGM
例えるならば、深夜にやってる予報士抜きの天気予報番組。視聴率の低そうな、誰が見てるのかわからん番組でひたすら延々と流れてるような、とても穏やかなゆったりまったりのんびりとしたBGM。
聞いてると眠くなりそうではあるけれど、リラクゼーションCDなんかとはまたちょっと趣旨が異なりそう。そういうタイプの曲ってあるよねと、あるときふと思いついたのだった。
でもって、これまで聞いてきた曲でそういうのがないか考えてみたところ、自分の中ではSFCの任天堂版シムシティという名作ゲームの、都市がキャピタル状態のBGMが代表的なそれにあたるかな。丁度港とか空港とかをなけなしの予算をやりくりして作る頃で、船の汽笛とか航空機の離陸SEなんかが聞こえてくる。
シムシティというゲームは、一言で言うとプレイヤーが市長(……にしては権限が強すぎるんじゃね? とか、至極まっとうなツッコミどころはさておき)になって街を作っていくゲームなのだけど、序盤は立ち上げということで色々やることがあるけど、段々予算が尽きたり開発の結果を待ったりと、結構長時間放置するような状況があったりする。まさに放置状態のBGM。
街も人口数によって、ヴィレッジ→タウン→シティ→キャピタル→メトロポリス→メガロポリスといったように発展していくのだが、丁度キャピタルの辺りから、それまで加速していた開発具合が落ち着き、ゆったりとしたものになることが多かったように思う。そんな状況で流れてくるBGMは、かなり長時間連続で聞き続けたものかもしれない。
正直なところ、メトロポリスのBGMよりも気に入っていたので、都市のランクアップは果たしたいけれどBGMが聞けなくなるのは寂しかったな。そんな思いで。